物流ニュース 9月2010年

29/09/10 50キロのコカインの密輸入を阻止し、5人を逮捕 − 連邦警察
29/09/10 クイーンズランド鉄道ナショナルの株式購入の事前予約が始まる
29/09/10 動植物を申告しなかった旅行者に強硬な措置−豪検疫検査局
29/09/10 脱線事故で不通となっていたケアンズ/タウンズビル間の運行が再開
22/09/10 港湾荷役パトリック社の値上げ問題で港湾相が仲介に乗り出す
22/09/10 クイーンズランド鉄道は貨車の脱線事故の調査を開始
22/09/10 世界最大の麻薬犯罪シンジケートがオーストラリアに進出
22/09/10 港湾荷役パトリックの鉄道料金に非難集中−ニューサウスウェールズ州
15/09/10 今年は豊作が予想される穀物も、輸出時の鉄道や港湾インフラが懸念
15/09/10 新しい貨物ハブが来年予定より早く完成 − タスマニア州
15/09/10 シェンカー、K&Nも貨物運賃カルテルで提訴される − NZ
08/09/10 中国での合弁物流企業を完全子会社化 − トール・グループ
08/09/10 豪州/NZ間にB757貨物機を投入 − DHL
08/09/10 昨年度(2010年6月期)は増収増益 − カンタス航空貨物
08/09/10 貨物業者をカルテル容疑で提訴 − NZ政府商業委員会
08/09/10 完全な税関空港化で輸出ブームに − ゴールドコースト空港
01/09/10 自社のクーリエ・サービスを開始 − カンタス航空貨物
01/09/10 豪州北部の生体牛を南部市場に海上輸送を検討 − 北部準州
01/09/10 昨年度の純利益が3%増加 − トール・ホールディングス
01/09/10 鉄道・港湾のアシアノ社の昨年度の決算が大幅な赤字
01/09/10 豪州の主要空港でアントノフの大型貨物機の運航を禁止−連邦政府

                                                              

09月29日2010年 50キロのコカインの密輸入を阻止し、5人を逮捕 − 連邦警察

  パナマから50キロのコカイン(市場価格1,250万ドル)の密輸入を企てたとして5人が逮捕され、他の密輸入のコカインや逮捕者も出る可能性がある。 
  豪税関・国境警備局は、シドニーで海上貨物コンテナの中を検査したところ、合計49個の麻薬の塊が入った多数の袋を発見した。 連邦警察によると、ひとつの袋の重さが1キロで、検査でコカインの陽性反応が出た粉が凝縮して入っていた。 捜査の結果、シドニー在住の40歳、39歳、34歳、38歳の男と、クイーンズランド州在住の38歳の男の5人が逮捕された。 
  豪税関・国境警備局は、「数週間前には245キロのコカインが押収され、今回はそれに比べると少量であるが、それでも大きな成果であった」と話した。 (Source: AAP, 23/09/10 "Five charged over 50kg cocaine seizure")

09月29日2010年 動植物を申告しなかった旅行者に強硬な措置−豪検疫検査局
  オーストラリア検疫検査局(AQIS)は、アデレード空港での4件の違反に対して、罰金でなく刑事訴追する強硬な姿勢を示した。 
  それらの4件の違反は、繁殖目的で外来種の球根、土が付着した根がある生植物、種子、生きたサボテンなどが事前の申告なしで、オーストラリアに持ち込まれようとしていた。 
  検疫検査局のティム・チャップマン職員は、「それらの植物は、年間320億ドルの輸出額があるオーストラリアの農業輸出や、農業に従事する27万2,000人の雇用を脅かすものである。 検疫検査局はそれらの違反者に対して、その場の罰金でなく、刑事訴追を求めている。  これによってオーストラリアに入ってくる旅行者に対して、外来の害虫や病気からオーストラリアの農業を守る強いメッセージを伝えたい」と話した。 
  旅行者はオーストラリアに到着の際、すべての食品、植物、動物製品を検査の為に申告しなければならない。 (Source: AAP, 24/09/10 "Border security crackdown in Adelaide")
09月29日2010年 クイーンズランド鉄道ナショナルの株式購入の事前予約が始まる

  クイーンズランド鉄道の貨物部門、クイーンズランド鉄道ナショナルの株式が市場に出る。 
  今日、クイーンズランド州政府は投資家に対して、クイーンズランド鉄道ナショナルの株式購入の事前予約の受付を開始した。 今回のクイーンズランド鉄道ナショナルの民営化で約50億ドルの資金が集まり、通信のテルストラ以来最大の新規株式公開となる。 クイーンズランド鉄道ナショナルは2008/09年度において、ケアンズとパースに9,000人の従業員がおり、2億4,800万トンの貨物を輸送してオーストラリアで最大の貨物輸送会社である。 同社の主な取り扱い貨物は石炭で、2008/09年度には1億8,500万トンを輸送した。 またそれ以外でも、鉄鉱石、アルミニウム、金属精鉱、穀物、砂糖、家畜を取り扱っている。 
  
Australian Share Holders Associationのステュアート・ウィルソン会長は、「株式市場が静かなこの時に、新規株式公開をするのはちょっと不思議である。 クイーンズランド鉄道ナショナルの将来の収益は、インドと中国の石炭需要次第である。 投資家に投資を促すのには苦労すると思うが、将来の予測や、リスクやチャンスの評価を説明することは大変重要である。 投資はそこの所が神経質になっている。 歴史的に見て、今まで政府(特にクイーンズランド州政府)が民営化した企業の株式はあまり良くなかった。 テルストラへの投資は良くなかったし、Riverside MotorwayのBris Connections社やClem 7社は投資家にとってひどいものであった」と話した。 (Source: ABC, 20/09/10 "QR National on offer")

09月29日2010年 脱線事故で不通となっていたケアンズ/タウンズビル間の運行が再開

  9月17日にクイーンズランド州北部のBabindaで起こった貨車の脱線事故で不通となっていたケアンズとタウンズビル間の鉄道の運行が再開された。 
  この事故はクイーンズランド鉄道(QR)の空の貨車11両が脱線したもので、事故原因はまだ不明である。 クイーンズランド鉄道側は、「作業員が悪天候の中、絶え間ない努力で軌道を修理し、貨車を軌道に戻した。 旅客にはご不便をかけて申し訳ない」と話した。 (Source: ABC, 23/09/10 "Rail line reopens after derailment")

09月22日2010年 港湾荷役パトリック社の値上げ問題で港湾相が仲介に乗り出す
09月22日2010年 クイーンズランド鉄道は貨車の脱線事故の調査を開始

  9月17日にクイーンズランド州北部のBabindaで起こった貨車の脱線事故について、クイーンズランド鉄道(QR)は原因の調査を始めた。 
  同社の広報担当は、「空の貨車11両が脱線し、悪天候によって復旧作業が遅れている」としている。 鉄道軌道への被害は現在調査中である。 ケアンズとタウンズビル間の鉄道は閉鎖され、旅客はバスによる代替輸送を強いられている。 (Source: ABC, 20/09/10 "QR probes freight train derailment")

09月22日2010年 世界最大の麻薬犯罪シンジケートがオーストリアに進出
  世界最大のひとつである麻薬犯罪組織がオーストリアに入ってきている。 
  ニュースメディアのフェアファックス紙によると、メキシコ最大の麻薬組織シナロア・カルテル(Sinaloa cartel)は、オーストラリア東海岸で過去2年間で使用されたコカインの半分以上を密輸入したとされ、その量は毎月500キロとなる。 6月にはシドニーで240キロのコカインの密輸入が阻止され、それは末端価格8,300万ドルで、オーストラリア史上過去5番目に多い量であった。 
  アメリカ連邦政府麻薬局 (DEA : Drug Enforcement Administration)を含む海外の法執行機関は、シナロア・カルテルがシドニーに拠点を置き; オーストラリアでの麻薬の販売ルートを構築していると信じている。
  240キロのコカインを押収した際には、4人の容疑儀者を逮捕したが、シナロア・カルテルの幹部ではないとされている。 (Source: AAP, 15/09/10 "Mexican drug ring in Australia")
09月22日2010年 港湾荷役パトリックの鉄道料金に非難集中−ニューサウスウェールズ州
09月15日2010年 今年は豊作が予想される穀物も、輸出時の鉄道や港湾インフラが懸念

  穀物業者と輸出業者の間で、今年豊作となる穀物の輸送手段と港湾の能力が大きな話題となっている。 
  今週、穀物業者で販売業者でもあるエメラルド・グループ社は、クイーンズランド州Toowoombaに拠点を置くPhilip Brodie Grainsを買収して、穀物ビジネスを拡大すると発表した。 そして、ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、ビクトリア州に合わせて4ヶ所の事務所を新しく開設する。 同グループのマイク・チェースリング副会長は、「ニューサウスウェールズ州で800万トンの収穫が予想される小麦を運ぶ鉄道インフラが貧弱で、輸出の遅れが懸念される。 ロジスティック・インフラは穀物産業(特にニューサウスウェールズ州)からの圧力がかかっており、鉱山業界や石炭業界との間で苦悩している。 それに加えて、港湾施設の問題が輸出ビジネスの障害となっている」と話した。 
  穀物集荷、販売業最大手のグレインコープ社(GrainCorp)のデービット・ギンズ'氏は、「人々は2008/09年度から穀物の輸送について心配し始めている。 グレインコープ社はその時550万トンの穀物をバルク輸出した。 我々は毎年鉄道ロジスティックに多大な投資をしており、今年の豊作にも対応する自信がある。 グレインコープもエメラルドも政府が鉄道や港湾により多くの投資をする必要があるとの意見で一致している」と話した。 (Source: ABC, 08/09/10 "Who will carry the grain?")

09月15日2010年 新しい貨物ハブが来年予定より早く完成 − タスマニア州

  タスマニア州南部の7,100万ドルをかけた新しい貨物ハブが、予定より4ヶ月早く完成する。 そのBrighton Transport Hubが来年9月までに完成する予定である。 
  タスマニア州政府ラナ・ギディングス インフラ相は、「この新しいハブは、タスマニア州南部における効率的な内陸貨物ハブとなる。 現在あるハブはホバート港にあり、貨物をトラックか鉄道でホバート港の埠頭まで運ばなければならない」と話した。 (Source: ABC, 11/09/10 "Transport hub ahead of schedule")

09月15日2010年 シェンカー、K&Nも貨物運賃カルテルで提訴される − NZ
  DBシェンカー社、キューネ・アンド・ナーゲル社、パナルピーナ社、EGL社、ジオロジスティックス・インターナショナル社などを含む多くの貨物業者が、航空貨物運賃のサーチャージなどの料金を不正に、そして反競争的な協定を結んだ容疑でニュージーランド オークランドの最高裁に提訴されている。 
  ニュージーランド政府経済開発省商業委員会(Commerce Commission of New Zealand )は、アメリカやヨーロッパによる2001年からの広域な調査の一環として、それらの企業による共謀を2007年から調査をしていた。 ニュージーランドのメディアによると、EGL社、ジオロジスティックス・インターナショナル社は同委員会との示談が成立し、両社のニュージーランドの子会社は今回の提訴から除外されたと報道している。 (Source: T&L News, 08/09/10 "Freight forwarders implicated in price fixing in NZ")
09月08日2010年 中国での合弁物流企業を完全子会社化 − トール・グループ
  トール・グループは、中国での合弁会社をトール・グローバル・ロジスティック部門と統合し、自社のロジスティック事業を始めた。 
  トールは1996年から ST Anda社との合弁企業を通して中国での事業を展開してきた。 しかし今年の初めに、この合弁企業を完全子会社にし、中国で23ヶ所のロジスティック施設と20ヶ所の配送センターのネットワークを確保し、1,600ヶ所の都市に配送できるようになった。 トール・グローバル・ロジスティックは中国での本社を上海に置く。 この包括的な中国での配送ネットワークを通して、中国企業や多国籍企業に輸送サービスや契約ロジスティック事業を行なう。 
  トール・グループのポール・リトル社長は、「中国でのトールのネットワークが広がるST Anda社との統合が完了して嬉しく思う。 中国は成長の原動力となる世界で最も重要な国のひとつで、中国国内や海外からの消費財の需要は、我々の事業拡大において重要な部分である。 アジア・太平洋地域は我々の本拠地である。 今回の統合で、我々の顧客に対して、重要な価値が加えることが出来たと信じている」と話した。 (Source: T&L News, 24/08/10 "Toll re-brands in China")
09月08日2010年 豪州/NZ間にB757貨物機を投入 − DHL
  今回、DHLが新しくオーストラリアとニュージーランド間に投入したB757貨物機は今までの飛行機より15トン多く貨物を搭載でき、燃料消費も25%削減できることになった。 
  DHLエクスプレス社とパートナーのTasman Cargo Airlines (TCA)は、新しく輸送能力が増し、環境にも優しいB757貨物機の運航を開始した。 このB757貨物機は、以前使用していたB727貨物機よりも15トン多く貨物が搭載でき、運航回数も週4便から5便となり、燃料消費も25%削減でき、温室効果ガスの排出量や騒音も大きく改善された。 
  DHLエクスプレス社オセアニア地区のギャリー・エドステイン副社長は、「搭載能力が増すことは、オーストラリアとニュージーランドの輸出業者と輸入業者が望んでいたものである。 我々は成長が続いているオーストラリアとニュージーランド間でエクスプレス商品を扱う唯一の航空事業会社である。 オーストラリアとニュージーランド間の貨物は増加し、我々も輸送能力を増して、より迅速なサービスに努めている。 TCAとともにこの新しいB757貨物機が就航できたことを嬉しく思う」と話した。 (Source: T&L News, 03/09/10 "DHL and TCA increase Trans-Tasman capacity ")
09月08日2010年 昨年度2010年6月期は増収増益 − カンタス航空貨物
  昨年度(2010年6月期)のカンタス航空貨物部門の利益が、前年度(2009年6月期)の700万ドルから4,200万ドル(税引き前)に増加した。 
  子会社のオーストラリアン・エア・エクスプレス社とスター・トラック・エクスプレス社を含めた昨年度の航空貨物事業の売り上げは、前年度の7億6,400万ドルから8億2,100万ドルに増えた。 カンタス航空貨物のトップのスティーブン・クリアリー氏は、「カンタス航空の貨物部門は、将来の持続可能な成長に向けて基礎固めを行なっている」と話した。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 06/09/10 "Qantas Freight grows profits")
09月08日2010年 貨物業者をカルテル容疑で提訴 − NZ政府商業委員会
  ニュージーランド政府経済開発省商業委員会(Commerce Commission of New Zealand )は、一部の貨物業者をカルテル容疑で最高裁に提訴した。 
  この訴訟は、航空会社に対するセキュリティー・チャージや燃油チャージにおける商法違反の訴訟とは別のものである。 今回の訴訟は、ニュージーランドへや国内の航空貨物に対し、一部のサーチャージや料金において反競争的な協定が結ばれた疑いがあり、それが貨物輸送料金を操作することになり、商法に違反するとしている。 
  同委員会が裁判所に提訴する前に、貨物業者2社が示談による解決を模索した。 その結果同委員会はそれを受け入れ、両社のニュージーランドの子会社は提訴を免れた。 この示談内容は明らかにされていない。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 02/09/10 "Now forwarders hit by NZ cartel claims") 
09月08日2010年 完全な税関空港化で輸出ブームに − ゴールドコースト空港
  クイーンズランド州のゴールドコースト空港が完全な国際税関空港となったことで、地元の輸入業者や輸出業者から、現在の利便性や今後の発展について注目されている。 
  地元の貨物業者One Global Logistics社のジェームス・スパーク社長は、「ゴールドコーストにある多くの企業は、ゴールドコースト空港が簡素な手続きでコストが安く済むサービスを提供していることを知らずに、いまだにブリスベン空港から商品を輸出したり、輸入したりしている。 今後新しい国際線航空会社の就航も期待でき、ゴールドコーストから輸出ブームが起こることを期待している」と話した。 
  クイーンズランド空港会社のデニス・チャント社長は、「ゴールドコースト空港からは以前より多くの国際線のフライトが運航している。 地元の輸出業者は、ゴールドコースト空港から日本の東京や大阪にジェットスター航空を使って、またマレーシアへはエアアジアX航空を使って、デイリー運航の直行便のサービスを利用できる。 その他に、ニュージーランドへは週20便以上のフライトがある。 クアラルンプールへのデイリー便と日本への1日2便のフライトにより、それ以遠のアジアの多くの空港へのアクセスが可能となる」と語った。 
  One Global Logistics社のスパーク社長は、「我々の顧客の多くは、ゴールドコースト空港からの国際線ネットワークの利用を望んでいる。 地理的に言えば、ゴールドコーストとノーザン・リバーズの製造業者がゴールドコースト空港を利用する恩恵を受けることになる。 しかし、実際には多くの企業はゴールドコースト空港から商品を輸出する試みもせず、それは無理であるとした間違った判断をしている。 我々は多くの中小企業に対して海外市場の拡大のお手伝いをしてきており、あるノーザン・リバーズの製造業者は、ゴールドコースト空港から健康や美容製品を輸出し成功を収めている。 またByron Bayにあるクッキーの製造会社はヨーロッパ、中東、日本に輸出しており、そのほか農産物や食品を輸出している企業もある。 エアアジアX航空でクアラルンプールに到着すれば、北アジアや英国など80都市の空港にアクセスできるようになる」と話した。 
  現在、ゴールドコースト空港ではエアアジアX航空だでけなく、ジェットスター航空、パシフィック・ブルー航空、ニュージーランド航空によって、衣服、水着、スポーツ用品、ギフト、船舶部品、サーフボード、メガネなど様々な商品が動いている。 (Source: T&L News, 03/09/10 "Gold Coast opens its doors to global trade")
09月01日2010年 自社のクーリエ・サービスを開始 − カンタス航空貨物

  所有していたエクスプレス・クーリエのDPEX Worldwide社を売却したあと、カンタス航空は独自でクーリエやバゲージの配送を行なうカンタス・クーリエ(Qantas Courier)を立ち上げた。 
  カンタス航空の貨物部門トップのスティーブン・クリアリー氏は、「カンタス・クーリエは、カンタス・グループのネットワーク、オーストラリアン・エア・エクスプレス社、スター・トラック・エクスプレス社、他社の業者を使ってクーリエやバゲージの配送を行い、現在所有する国内ロジスティック合弁会社のサービスを補完することになる。 今後、予約、支払い、貨物の追跡が出来るウェブサイトの構築を行なっていく」と話した。 
  カンタス・クーリエは、シドニー、ブリスベン、キャンベラ、メルボルン、アデレード、パース、ニュージーランドのオークランドの空港近くに事務所を設け、約150人の従業員を雇う。 またシドニー空港とブリスベン空港の国際線のカウンターで、個人客向けの手荷物の別送品の輸送サービスを提供する。 (Source: Australian Aviation, 30/08/10 "Qantas rebrands courier business")

09月01日2010年 豪州北部の生体牛を南部市場に海上輸送を検討 − 北部準州 

  オーストラリアの大手輸出業者は、オーストラリア北部にいる生体牛を牛肉処理場がある南部や東部に船で輸送することにしている。 
  Wellard Rural Exports社のスティーブ・ミーアワルド社長は、「インドネシアへの生体牛輸出の体重制限により、オーストラリア北部の牧畜業者は体重の重い牛を何千キロも離れた南部の市場に輸送する必要にかられている。 国内の海上輸送はおそらく安くなるだろし、牛にとっても長距離をトラックで輸送されるより良い。 我々が海上輸送を出来るかどうかについては、多くの牛の生産者から問い合わせがある。 もし実現すれば、輸送中にエサと水を与え、牛が傷つかないようにし、到着した港から牛肉処理場へ最小限のトラック輸送を使う。 これは業界にとって素晴らしいアイデアである。 現在考えているのは、体重の重い牛をDarwin からTownsvilleへ、西オーストラリア州のWyndhamとBroomeからFremantleとBunbury.へである。 今後数ヶ月以内に実現したい」と話した。 (Source: ABC, 26/08/10 "Major exporter ready to ship cattle domestically")

09月01日2010年 昨年度の純利益が3%増加 − トール・ホールディングス

  運輸・ロジスティックのトール・ホールディングスは、利益が3%上昇し、景気回復の恩恵を受けたとしている。 
  同社は昨年度(2010年6月期)の純利益2億7,900万ドルを計上し、世界のロジスティック部門の業績回復によって前年度の2億7,000万ドルを上回った。 同社は、昨年度下期にオーストラリア市場の業績が安定し、このままこの状況が横ばいとなると予想している。 
  ポール・リトル社長は、「オーストラリア市場は貨物量が減少して厳しい状況であったが、徐々に回復に向かっている。 そして、昨年度の経費削減や合理化の推進で、景気が回復するに連れて、特に小売部門で恩恵を受けることになった」と話した。 
  トール・ホールディングスの昨年度の売り上げは、前年度の64.9億ドルから7%増えて69.4億ドルとなり、株主への配当は前回と同様1株当たり13.5セントとしている。 (Source: The Australian, 26/08/10 "Toll Holdings profit rises, Paul Little says company well positioned ")

09月01日2010年 鉄道・港湾のアシアノ社の昨年度の決算が大幅な赤字

  鉄道運営・港湾荷役のアシアノ社は、昨年度(2010年6月期)に9億7,600万ドルの大幅な赤字を計上したが、今年度は資源やバルク産品の増加が見込め、利益の回復に期待が出来るとしている。 
  9億7,600万ドルの赤字は前年度の3倍以上となる。 同社は昨年度の売り上げを1.9%伸ばして28.5億ドルとなり、利益も評価損前は前年度の639%増の1億8,800万ドルであった。 しかし、昨年度下期に110億ドル以上の評価損を計上したことから通年で大幅な赤字となり、株主への配当金は見合わせた。 (Source: ABC, 25/08/10 "Asciano posts bigger loss")

09月01日2010年 豪州の主要空港でアントノフの大型貨物機の運航を禁止−連邦政府

  9月1日からシドニー空港、メルボルン空港、ブリスベン空港、パース空港で、アントノフAN124 とAN225が、ボーイング社のB727とともに運航禁止となり、オーストラリアの主要空港ではアントノフの大型貨物輸送機の運航が出来なくなった。 
  連邦政府アンソニー・アルバニーズ運輸相は、「それらの航空機は、過度な騒音に悩む空港周辺住民の頭痛のタネであった」と話した。 (Source: Aircargo Asia-Pacific, 25/08/10 "Heavylift planes banned")